今回は、2007年にイタリアのペルージャで起きた『ペルージャ英国人留学生殺人事件』について調べてみます。
この事件は、イタリアだけではなく世界的に有名な事件になり、映画化や日本でも事件の真相などを取り上げた番組が放送されています。
この『ペルージャ英国人留学生殺人事件』で犯人として名前が上がった1人がアメリカ人留学生女性アマンダノックスです。
そして『ペルージャ英国人留学生殺人事件』では、裁判の判決が有罪になったり無罪になったりと二転三転した裁判でした。
事件の真相や犯人とされた、アマンダノックスのその後などあれこれ簡単に調べてみました。
では、さっそく!
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アマンダノックスのペルージャ留学生殺害事件とは?
ペルージャ英国人留学生殺人事件は2007年11月2日にイタリア・ペルージャで起きた殺人事件です。
当時イタリアに留学していたメレディス・カーチャーさんが、自室で乱暴を受けた後に喉を刃物で切られ、半裸の姿で殺害され遺体が発見されました。
その後の警察の調べでメレディス・カーチャーさんは11月1日に殺害されたその直前に乱暴を受けたことが判明しています。
そして、被害者メレディス・カーチャーさんのルームメイトであったアメリカ人女性アマンダ・ノックスとその当時恋人だったラファエレ・ソッレチートと麻薬密売に関わっていたコートジボワール人男性の3人が地元警察によって逮捕されました。
そして、その後のアマンダノックスの供述でバー経営者の男性も逮捕されましたが、アリバイがあった為、釈放されています。
地元警察は、乱行ゲームをしていて被害者女性がゲームに加わらなかったことを理由に殺害したと起訴。
犯人として逮捕されたアマンダノックスは事件が起きた日の夜イタリア人恋人のラファエルの自宅に泊まり、翌日部屋に帰るとルームメイトが死亡されていたようです。
逮捕の理由は、警察が到着した時に犯行現場に居合わせたこと、恋人といちゃついてヨガをするといった状況に似つかわしくない行動をしていたという理由でだったそうです。
そして、事件の早期解決を急いだ為に地元警察は、犯行現場を荒らし科学捜査で大失態となる数々のミスを犯してその後の裁判に影響が出ていました。
イタリア国内でも報道が過熱し、事件とは無関係なことまで報道されていたそうです。
アマンダノックス(ルームメイト殺人事件)の裁判の判決は無罪?
『ペルージャ英国人留学生殺人事件』では捜査・裁判・公訴と7年以上かかり2015年に起訴が取り下げられています。
裁判では、有罪・無罪と二転三転と判決が変わっていました。
最初の裁判では、麻薬密売などに関わっていたコートジボワール人の男性は裁判の手続きが早く終わる方式裁判を自ら望み、アマンダノックスと交際相手ラファエレ・ソッレチートと別審理となり、一審では殺人、性的暴行の罪で禁固30年の有罪判決になりましたが、二審判決では事件当夜に被害者と一緒にいたのは認め、自分がトイレに行っている間に犯行が行われたと主張し、有罪判決となりましたが、禁固16年と減刑されています。
アマンダノックスと恋人ラファエレに対する一審判決は殺人、性的暴行など複数の罪状でアマンダノックスに禁固26年、恋人ラファエレに禁固25年の有罪判決を2009年に下しています。
しかし、判決を不服として公訴した2人は2011年に証拠不十分と逆転無罪判決になっています!
アマンダノックスは釈放されアメリカに帰国しましたが。イタリア最高裁は二審の無罪判決を2013年に破棄し審議のやり直しを命じていました。
そして2014年、再審によってアマンダノックスに懲役28年6ヶ月、交際相手ラファエレに懲役25年判決となりますが、2015年に捜査に誤りがあったとしてイタリア最高裁は無罪を言い渡しています。
アマンダノックスは当時交際していた恋人とは、事件の2週間前から付き合い出し、逮捕後に別れています。
無罪判決を勝ち取ったアマンダノックスですが、未だに真犯人をアマンダノックスと考えている人も多いようです。
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アマンダノックス(ルームメイト殺人事件)の真犯人は?
『ペルージャ英国人留学生殺人事件』の真犯人と考えると、この事件で唯一有罪判決が確定しているのは、麻薬密売などに関わっていたコートジボワール人の男性ルディ・グエデだけです。
ルディ・グエデは殺人現場と被害者の体内からDNAが見つかっていて、被害者メレディス・カーチャーさんと一緒にいたのは認めて犯行は自身がトイレに行っている間に起こり戻ってきた時にアマンダノックスが逃走するシルエットが見えたと証言しています。
しかし、アマンダノックスとラファエレは無罪が確定していますので、『ペルージャ英国人留学生殺人事件』の真の犯人は逮捕され有罪判決を受けているルディ・グエデと考えられますが、真相はわかりませんね。。。
アマンダノックス(ルームメイト殺人事件)のその後は?
『ペルージャ英国人留学生殺人事件』で犯人として逮捕されてしまったアマンダノックスですが、その後無罪となりアメリカに帰国し、フリーのジャーナリストとして活動されています。
そして、事件の体験記として『Waiting to be heard; A Memoir』を出版しています。
事件は映画化もされ、『天使が消えた街』は事件をモチーフにしたミステリー映画となっています。
そして、ヨーロッパ人権裁判所はイタリアに対して警察の不手際に対する損害賠償金をアマンダノックスに支払うように命じています。
未だイタリアは国民の大半がアマンダノックスを事件の犯人だと考えている国ですが、アマンダノックスは『恐怖と向き合う』ためにとありました。
最後に
今回は、2007年にイタリアのペルージャで起きた『ペルージャ英国人留学生殺人事件』について調べてみました!
アマンダノックスは無罪となり、最近では冤罪になって逮捕されたかたの支援などもされているようです。
しかし、『ペルージャ英国人留学生殺人事件』の真相は今もわからないようです。
無罪となったアマンダノックスを未だに犯人だと思っている人もイタリア国民多くいます。
無罪判決を勝ち取っていますが、失われた時間や人生は取り返せないので、こんな事件に巻き込まれたくはなかったでしょうね。
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