和風総本家に「職人さんが作った人気の日用品」として埼玉で作られている「角缶(ブリキ)」が紹介されます。
しかし番組の中でも作成していた職人さんが亡くなってしまい伝承が一時途切れていてしまったが見事に復活したそうです。
日本は物作り大国でしたが技術を伝承される後継者問題が大きくなっています。
せっかく世界に誇れる技術でも伝承が途切れてしまっては復活するのが難しいですね。
「角缶(ブリキ)」職人さんは中村さんという方で後を伝承されて方は石川浩之さんという方。
中村さんが作られていた「角缶(ブリキ)」はどんな物だったのか?
そして中村さんの後を伝承した石川さんはどんな人なのか調べて見ました。
中村さんの「角缶(ブリキ)」
東京・台東区の鳥越に「SyuRo」(シュロ)という雑貨店があり木や金属といった素材を生かした暮らしの道具が並ぶ雑貨店です。
「SyuRo」(シュロ)の中でもっとも人気がるのがオリジナル商品の丸と角の2種類の「缶」です。
「丸缶」と「角缶」がありフタ付きで大きさは4種類あります。
素材はブリキや真ちゅうや銅で作られていて海外でもとても人気がある製品です。
この「丸缶」と「角缶」ブリキを作られていたのが中村さんと言う職人さんひとりでほぼ手作業で作られているそうです。
SyuRoで扱う商品は、主宰する宇南山加子(うなやま・ますこ)さんは「角缶は、中村さんという職人さんしか作れなくて、機械も使うけど、ほぼ手作業。金属板を折り込んで作ることと、仕上げに四隅を叩いて角に丸みを出しているのが特徴です」
腕の良い職人さんで缶問屋やメーカーからも信頼のある職人さんでした。
しかし中村さんは体調を崩し亡くなってしまいました。
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後継者問題
中村さんはひとり「丸缶」と「角缶」ブリキを制作されていて後継者がいなかったのです。
生前に宇南山さんは中村さんの仕事を継ぎたいと手紙を出していましたが継ぐという話は出なかったそうです。
しかし宇南山さんの出した手紙を息子さんが見つけ父親がこんなにすごい職人だったと知らなかったし父親の仕事をそんな思いでみていたのなら協力したいと言ってくれたそうです。
ようやく後継者の話が前に進もうとした時に中村さんは倒れてしまいました。
息子さんから工場をかり前に進もうと宇南山さんはされますが、手元に残る手がかりは、製造現場の写真と、一部の人が多少なりとも教わったという事実、そしてサンプルとして残っている在庫ぐらしかありませんでした。
しかし製品を待っている人のために職人さんを募集されることにしました。
そこに選ばれたのが石川浩之さんでした。
後継者となった石川浩之さん
職人さんを募集したところ15人ほどの応募があったそうです。
その中で選ばれたのが石川さんだったそうです。
新しい工場長となった石川さんですがもともと時計の修理などを手がけていたそうです。
時計の修理も立派な職人ですし細かい部品などを扱いますので手先は器用なだったのかもしれませんね。
石川さんはまだ30代半ばで2児の父親だそうです。
今回の和風総本家では見事に復活させ継いだのは、角缶を愛用していた1人の若者だったとありますので手探りの中で復活にたどり着いたのかもしれませんね。
まとめ
後継者問題はものづくり大国日本の大きな課題だと思われます。
素晴らしいい技術や技などがあっても受け継ぐ人がいなければ途絶えてしまいます。
一度途絶えてしまった物を再び復活させるのは本当に大変な事だと思います。
ましてはどんな職人でもすぐになれるわけもなく時間がとてもかかります。
しかも追い打ちをかけるように今は少子化で後継などがいないのが現状です。
子供達も大きくなったら職人になりたいと思うより堅実な仕事を選びますし親も同じだと思います。
苦労して何年も何十年もかけて職人になるより会社員や公務員など安定した職業につきたがります。
最近では外国人などに技術や技を受け継ぐ職人さんもいます。
しかし途切れてしまうより誰かに伝統や技などは受け継いで行って欲しいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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