バイオリンを弾けなくなったミュージシャンGEN(Dur moll)の病気、局所性ジストニアとは?

今回は、Dur moll バンドメンバーのGEN(げん)さんについて調べてみます。

 

GENさんは、Dur moll(ドゥア・モール)というユニットで活動されていましたが、バイオリンの演奏が困難になり、Dur mollは活動休止に追い込まれてしまったそうです。

 

GENさんがバイオリンを弾けなくなってしまった原因は、「局所性ジストニア」という神経疾患。

 

聞いたことがない「局所性ジストニア」ですが、音楽家やミュージシャンに多くみられる疾患の様で、GENさんも悩まれたそうです。

 

しかし、GENさんは、脳神経外科医の平医師に出会い、手術をされ克服されています。

 

この、克服をTBS「1番だけが知っている」で紹介されています。

 

GENさんを襲った「局所性ジストニア」という疾患も気になりましたので、あれこれ調べてみました。

 

では、さっそく!

 

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バイオリンを弾けなくなったミュージシャンGENさん

引用:http://durmoll.com/

 

GENさんは「Dur moll」のメンバーでリーダーをされています。

 

「Dur moll」は、2001年に発足され、女性ボーカル、MC、DJそしてGENさんの楽曲とバイオリンをfeatしたR&Bユニットです。

 

 

R&Bユニットはよくありますが、バイオリンの演奏と聞くと珍しく、「Dur moll」は、Zepp東京のようなホールから、全国各地の主にクラブシーンで活動されていて、「クラブでバイオリン演奏」をする「Dur moll」は鮮烈な印象を巻き起こし、アルバムもリーリースされています。

 

しかし、2006年にGENさんの右手が「局所性ジストニアの影響」で思う様に動かなくなり、バイオリンの演奏が困難になり、活動休止になってしまっています。

 

GENさんは、幼少期から、ピアノとバイオリンをされていてクラシックに夢中にな理、高校時代から作曲を本格的に開始されています。

 

作曲家を目指していたGENさんは、毎日狂った様に練習されていたそうです。

 

高校から大学時代にかけて、ロックバンドに所属し、キーボードを担当されていましたが、平行して舞台、演劇、総合芸術に興味を持ち、劇盤他、実験的な試みを意欲的行っていました。

 

その後も、ブルースバンド結成や、ブラックミュージックにも興味を持ち、さらにCM音楽のプロデュースもお手がけています。

 

映画「1リットルの涙」オリジナル・サウンドトラックのバイオリンの演奏や、野村沙知代、シングル「Such a Beautiful Rady」やSmall package、シングル「秋桜」アルバム「紫陽花」プロデュースもされ、幅広い音楽活動をされています。

 

しかし、GENさんは右手の動きがおかしくなっていることを気がつき始めていました。

 

GENさんを襲った局所性ジストニアの症状は?

引用:https://ameblo.jp/

 

GENさんは、右手に違和感を感じ、手が思う様に動かなくなっていることに、高校3年の頃から気が付いていました。

 

今まで当たり前の様に弾けていたピアノの演奏が出来なくなりましたが、GENさんは、一時的なことだと思い、そのうち治ると思い練習を続けましたが、練習すればするほど手のこわばりがひどくなっていきます。

 

整形外科や整体などに通いましたが、正体不明で説明も出来ず、自身の体に何が起きているのか全くわからず、進路を変更せざるをなかったそうです。

 

GENさんの症状は、ある特定の動きをしようとする時にしか出ず、オクターブで早く弾いたりは、平気で「ある制限をもった」ピアノを何となく弾いていて、それでも仕方ないと思っていました。

 

大学は普通の大学に進学されていますが、音楽をやめられず、ピアノとバイオリンをされていたので、バイオリンの方が需要あり、面白がられていたこともあり「Dur moll」を始めます。

 

しかし、右手の違和感はバイオリンでも症状が出て、弾けば弾くほどおかしくなり、だましだまし力任せに弾いていて、無理な力が手に負担をかけ、腱鞘炎にまでに。。。

 

整形外科と神経内科にかかっていたGENさんは、「動かなくなったのが先」か「痛くなったのが先」かという問題定義をされ、「動きが悪くなったのが先であれば、整形外科的な問題ではなく、中枢の問題ではないかと」言われます。

 

ここで、よくよく思い返し色々検索し行き着いたのが、自分と全く同じ症状の「局所的ジストニア」です。

 

GENさんは、絶望の中で、脳神経外科医の平孝臣医師と出会い、2010年6月に定位脳手術を受けほぼ回復されています。

 

「局所的ジストニア」は知識のある医師との会話だけで診断されるとGENさんは言われていました。

 

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GENさんを襲った局所性ジストニアとは?

 

「局所的ジストニア」は音楽家に多くみられる疾患で一定期間内に繰り返し指を動かすことが原因と考えられています。

 

同じ動作の反復などにより、不随意運動を起こす神経回廊が鍛えられてしまい、持続的な筋肉収縮を引き起こす神経疾患。

 

局所性ジストニアでは、特定の動きを行うときにだけ、動きに必要な筋肉が過度に収縮したり、意図とは別の筋肉が動いたりする。ピアニストやギタリストなど弦楽器奏者の指、管楽器奏者の唇、ドラマーの足、歌手の喉など頻回に使い、しかも細かい動きを要求される部位ならば、どこででも発症するのが特徴。

局所性ジストニアのピアニストの脳では運動野や運動前野、感覚野、深部の大脳基底核といった運動を制御する部位に解剖学的、あるいは機能的な変化が起こり、運動野から筋肉への出力が影響を受けて、動かしたい指が動かない、あるいは動かさなくてもよい指の動きを止められないといった症状が出る。ピアニストでは、習慣的に4時間以上の練習を続ける人や、演奏法を変えたり、指導者を替えたりした直後、7〜8歳以後にピアノを始めた人、難しい曲への挑戦を好む人、手指の腱の間の結合が太い人、家族にも局所性ジストニアの人がいる場合などに発症しやすい。一方、即興演奏が許されるジャズピアニストにはほとんど見られないこともわかっている。音楽家全体でみると発症率は少なくとも2%と推定されている。

引用:https://www.natureasia.com/ja-jp/jobs/tokushu/detail/336

 

練習のしすぎでなる疾患の様ですね。

 

「局所的ジストニア」はあまり知られていない疾患で、診断や治療が遅れてしまうと、演奏家生命を絶たれてしまうケースもありそうです。

 

GENさんも手術をされていますが、長く原因がわからずに、練習や演奏を続け、腱鞘炎になったり、「局所的ジストニア」の症状にあわさせ間違った癖のためぎこちなさがあると、言われていました。

 

リハビリも必要で、ピアノの中指、薬指、小指の動きがおかしくなったのと、オクターブでの動きができなくなった問題もGENさんは、あるそうです。

 

そして「局所的ジストニア」の手術ですが、局所麻酔で行われる手術で、意識がある状態で手術を行うそうです!

 

手足のしびれの確認や、ろれつが回らなくなったりしないか、会話をしながら確かめて手術を行うので、意識がはっきりした状態で手術するそうです・・・。

 

GENさんも手術をし、再び演奏できる様になっています。

 

 

GENさんを救った平孝臣医師

引用:https://medicalnote.jp/

 

GENさんの手術を担当されたのが、脳神経外医の平孝臣(たいらたかおみ)医師です。

 

経歴・資格

医学博士
英国医師免許
厚生省 外国医師臨床修練指導医
日本脳神経外科学会専門医・指導医
国際定位機能神経外科学会 会長
国際脳神経外科連合 機能神経外科委員長
日本定位・機能神経外科学会 理事・会長
日本脳神経外科学会評議員
日本疼痛学会 評議員
日本脊髄障害医学会評議員
日本医学教育学会評議員

 

日本の機能的脳神経外科を代表する脳神経外科医で、特に難治性疼痛・痙縮・ジストニアなどの不随意運動の手術治療を専門とされています。

 

平孝臣医師は、多数の手術を手掛け、海外でも多くの手術経験があり、国際学会の会長・役員を務め、200回近い国際学会での発表・講演を行っていて、国際的にも定評があり、海外からの手術見学者や留学生が後を絶たないそうです。

 

まさに、日本のスーパードクターですね!

 

GENさんは絶望の中、平孝臣医師との出会いにより、病を克服しています。

 

関連記事はこちら↓

 

平孝臣先生(脳神経外科医)の経歴やジストニア手術がスゴい!カツラ疑惑も調査!

 

最後に

今回は、TBS「一番だけが知っている」にバイオリンを弾けなくなったミュージシャンのGENさんについて調べてみました。

 

GENさんは、幼少期からピアノとバイオリン をされていて、幅広く音楽活動をされていました。

 

しかし、音楽の練習も人一倍されていて努力の人の様でしたが、その努力の練習のせいで、「局所的ジストニア」を発症してしまいます。

 

音楽家生命の危機に立たされてしまいますが、脳神経外科医の平孝臣医師との出会いによって、「局所的ジストニア」克服されています。

 

「局所的ジストニア」の手術は局部麻酔で行う手術で、意識がある状態で手術を受け、会話などをしながら、進めていくので番組でも紹介されていました。

 

手術中に楽器の演奏などもされている様で、知らなくて見ると衝撃的です・・・。

 

GENさんは手術中に、さすがに緊張すると思いバッハのCDを術中かけてもらっていたそうです。

 

現在は、症状もよくなりバイオリン の演奏もできる様になり、「Dur moll」は2017年4月より新メンバー、シンガーにYurikaさん、MCにJAMさん、DJにSonokiさんをむかえ、正式に再始動されています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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