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友田明美先生が言われるマルトリートメントの事例
マルトリートメントの事例では様々な事例がありました。
「身体的虐待」「性的虐待」「心理的虐待」「ネグレクト」と別れていました。
「身体的虐待」
身体的虐待は、親が子供に殴る、蹴るなど身体に怪我などを負わせる行為の虐待です。
水風呂や熱湯の風呂に沈めたり、厳冬期などに戸外に閉め出すなど暴行をすることを指します。
事例
私が虐待されだしたのは、5歳のとき、妹が生まれた頃だった。母は「あぁ、結婚するんじゃなかった。子どもなんか産むんじゃなかった」と私に言い続けた。私が少しでもごはんをこぼしたら、濡れた床ふき用のぞうきんで私を殴った。水に濡れたぞうきんは重く、ムチのように殴られたとき痛い。私が泣くと「なんで泣くの、ウルサイ」そう言って今度は私の髪をつかんでゆさぶった。私は泣き声を殺し、母の暴力に耐えた。
引用:https://www.orangeribbon.jp/about/child/abuse.php
「性的虐待」
性的虐待には子供に対する性行を指します。
性的虐待は、本人が告白するか家族が気がつかないとなかなか気がつきません。
開始年齢が早いと子どもは性的虐待だと理解できないこともあります。
事例
幼稚園くらいまで、父と一緒に寝ていましたが、明け方になるといつも私の体をなでまわしていました。小学生になり、やっとひとりの布団で寝ることができるようになった頃、両親からの暴力が始まりました。それに弟も加わり、学校ではいじめられ、居場所がなく、近所の公園で木や草に話しかけ、野良猫と遊ぶときがいちばん安らげるときでした。
引用:https://www.orangeribbon.jp/about/child/abuse.php
心理的虐待
心理的虐待は、大声や脅しで恐怖を与えたり、無視や拒否的な態度、きょうだいの間で差別をすることも心理的虐待に繋がります。
「子供の心を死なせてしまう虐待」と理解すると良いと言われていました。
事例
わたしは25歳です。ずっと、3歳になる娘になぜこんなにも冷たくできるのかと、時折考えていました。娘はおとなしく、親の手をわずらわせることなく、私も普通の親だと思っていました。でも娘が1歳になり、2歳になり、私の小さい頃とだぶって見えてくるようになると、私が小さい頃、私の母に「お前なんか生まれなければよかった」「死んでしまえ」と言葉の暴力を受けていたことを思いだしたのです。娘にも同じような事をしていたのです。
引用:https://www.orangeribbon.jp/about/child/abuse.php
ネグレクト
ネグレクトは、保護者、親による育児放棄や拒否です。
子供を家に残して外出をしたり、食事を与えない、衣服を着替えさせないなどです。
登校禁止にして家に閉じこめることや、育児知識が無くミルクの量が不適切なども上げられていました。
子供が死に至るケースもあり、病気なのに病院に連れて行かない、医療ネグレクトを存在します。
夫に借金があるのがわかり、息子が6ヶ月になった頃から、泣き声が耳につき、だんだんうるさくなりました。息子はいい子なのに、私はミルクをあげるのがおっくうで、お腹がすいて泣くのを放っておくのです。息子は泣き疲れ、指をしゃぶりながら眠ってしまいます。申し訳なさに涙が出るのですが、また、同じ事をしてしまう二重人格の私がいました。
引用:https://www.orangeribbon.jp/about/child/abuse.php
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マルトリートメントのトップ5
マルトリートメントは普段の何気ない行動にもあります。
よくやってしまうランキングがありましたので紹介します。
第5位 過干渉
子供が自己管理できる年齢の子に対して、行き過ぎな管理を親や保護者がやってしまうと、子供は「信用されていない」と感じてしまうこともあります。
大人になったときなどに、いつもビクビクした大人になってしまうこともあります。
子供を信じ、心配でも干渉しすぎない様にすると良いです。
第4位 スマホ育児
子供がうるさく静かにさせたい場合や大人しくさせたい場合にスマホを渡して見せる「スマホ育児」もよく目にしたり、やってしまいますね。
長時間スマホを見続けると、脳梁という「感情をコントロールする部分」の脳が変形してしまい、団体行動がとれなくなってしまう場合があります。
どうしても子供にスマホを渡す場合などは時間を決めて、1日1時間など決めると良いです。
第3位 お風呂上りに裸でウロウロする
子供が嫌がっているのに、この行為をやり続けると「性的なマルトリートメント」となってしまう場合があります。
脳の視覚野という部分が変形し、記憶力・認識能力が低下してしまう場合があります。
子供の将来の為にも、着替えなどは脱衣所でするといった配慮も必要です。
第2位 きょうだい・友達と比較する
きょうだいや友達を引き合いだし、比べて叱ると子供であってもプライドが傷つき脳にダメージを与えてしまいます。
脳の線条体という喜びや快楽を感じる部分が変形し、将来様々な依存症となってしまう可能性があります。
子供は、誰かと同じではなく、一人として同じではないので、人と比べて比較せずに子供本人と向き合うと良いです。
第1位 感情に任せた暴言
実は、体の暴力よりも、言葉の暴力の方が、脳に影響がありダメージが大きいそうです。
暴言などを受けてしまうと、脳の聴覚野という部分が変形してしまい、耳は健康でも音が聞こえないという「心因性難聴」を起こすことも例にあったそうです。
夫婦喧嘩などでの暴言などもよくなく、子供の目の前はされない方が良いです。
子供を叱る場合などは、怒るポイント絞ってなるべく短く60秒以内で叱るなど工夫しりすると良いです。
普段何気なく子供にやってしまう行動もあり、その行動が、マルトリートメント(不適切な養育)に繋がってしまうこともありますね。
子供のためを思っての行動が、子供を傷つけてしまう場合もありますね。
親として、マルトリートメント(不適切な養育)は頭に入れておきたいですね。
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最後に
友田明美先生は、子供の心を診る小児神経科医です。
友田先生は人間に対する興味から人間を対象とする「医学」学びたく「医学」の道に進まれ、研修医時代の悲惨な経験から、子供の虐待を無くす為に研究を始めていました。
研究の結果から虐待による様々な子供の脳に関わることがわかり、子供や親を救うべく活動されています。
著書の「子どもの脳を傷つける親たち」で親や保護者の行動によるマルトリートメント(不適切な養育)について書かれていて考えさせられることや気づかされることもありました。
何気なく、悪気がない行動でも子供の脳を傷つける場合もあり、普段の生活の中でおこりうるマルトリートメント(不適切な養育)もあり、1位は感情に任せた子供に対する暴言でした。
普段からマルトリートメントを意識して入れば、そういった場面になった時に考え、気をつけて行動できますね。
子育てに正解はないですが、子供を傷つける行動は親としてしたくはないですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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